この実験は、手間と暇と食材がかかっていますが、結果はある程度想像のつくものでした。
でも、実際にやってみることで、訴えたい相手にリアルに想像してもらえるのではないかと考え、実験しています。
このデータはこどもみらい測定所(国分寺市)にご協力いただいて行われました。
市民測定所は、現在、全国に90ヵ所近く開所されており、これから開所予定のところもあります。(つくづく、放射能市民測定所が必要な時代になったことを痛感します)
みなさまのお近くに、放射能市民測定所はありますでしょうか。
(ご存知なかったら「全国放射能市民測定所」のブログに一覧表がありますので、ぜひ調べてみてください。)
ぜひ一度、足を運んでみて、気になるもの・心配なものを測定してみてください。測定所によっては、検体数による割引制度やキャンペーンなども行っているようですから、仲間と相談して計画的に測定所に行くのもいいかもしれません。
そう遠くない未来には「あなたの行きつけの測定所どこ?」という会話ができるのかもしれませんね^^
さて、本題です。セシウムが検出されたシイタケと、その煮物のデータです。
55.6Bq/kg(±9.32)のシイタケ(①)を、入れた煮物(②)、入れない煮物(③)を測定してもらいました。
入れた煮物(②)は、当然13.2Bq/kg(±2.72)検出されています。
データは下にも画像で貼りますが、こちらからもPDFをダウンロードできます。
①シイタケのデータ
②シイタケを入れた煮物のデータ
③シイタケを入れない煮物のデータ
現在、学校給食の現場では「食材に数値が出たとしても、基準値以下だから食べてもらう」という現状があります。
「数グラムしか使用しないから大丈夫」
と言われることもあります。
確かに、量が少ない場合は被ばく量も少ないのかもしれません。
でも、税金をつかって測定し、放射性物質の存在が確認された食材を、なぜ
「ちょっとだけ被ばくしなさい」
と食べさせなくてはならないのでしょう。
少なくとも、検出されるということは、普段見えない・匂わない・わからない放射性物質が確認されたわけですから、回避できるひとつのチャンスです。
うっかり知らずに食べてしまっていることだってあることでしょう。昨年一年のことを考えたら、これ以上被ばくをさせたくない、という保護者もいることでしょう。
「これ以上増やす必要のない被ばくをなくすしくみ」「検出されたら子どもの口に入らないようにするしくみ」を考えていく必要があるのではないでしょうか。
給食はたくさんの子どもたちが食べるものです。おしなべて被ばくさせるか、おしなべて被ばくを回避させるものとなるのかは、大人が作るしくみで決まります。
今後、子どもの未来と健康を守るために必要なしくみが、高線量地をはじめ、全国でどんどん具体化していくことを願っています。
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今回、給食の安全性確保を訴えていくための資料として「子どもと未来を守る小金井会議」の方が提供してくださった、素晴らしいデータがあります。
「給食での使用及び子どもが食べる可能性の高い食材の測定結果」
「セシウム汚染が懸念される食材」
(「子どもと未来を守る小金井会議」のみなさま、データの提供、ありがとうございました)
原木シイタケの測定結果 |
シイタケなし煮物の測定結果 |
シイタケあり煮物の測定結果 |
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