宮古市では、今でも毎日ガレキを目にして生活している人がいます。まわりに子どもたちもいます。
ですから、できるだけ早く片付けて、元の生活を取り戻してあげたいのです。
夏になったら、ガレキが腐敗していくし、そうなると燃やすことすら難しくなると環境省は言っています。また、万が一津波が再来するようなことがあれば、積み上げられているガレキが凶器になるおそれもあります。
ガレキ受け入れに反対されている方は、ただ漠然とテレビの映像だけ見て「あのガレキを持ってこられるんだ。嫌だな」と感じているのではないでしょうか。
しかし、宮古市のガレキは安全です。宮古市のように汚染の低いところのガレキと、例えば福島のガレキとを、みなさんごちゃ混ぜにして考えておられるのではないでしょうか。
政府が宮古市のガレキを広域処理に回そうとしているのも、宮古市のガレキは安全だからです。
もちろん、きちんと計っています。私が視察したときは、鉛の箱に入れて計っていたわけではありませんでしたけど、空間線量で0.06マイクロシーベルト/毎時くらいでした。
よく、「地元でゆっくり時間をかけて処理したほうが、地元にお金が落ちるのでは?」と聞かれますが、宮古市はガレキの処理をすべて県に委託しているので、処理はすべて大手のゼネコンが請け負っています。ですから、雇用が生まれるのは、唯一もっともきつい「分別」の仕事だけです。木片、コンクリート、ビニール、繊維……。すべてにヘドロがついていますので、それをきれいに分別するのは大変な作業なのです。
さらに宮古市は、他の被災地からもガレキを受け入れて燃やしているので、すべて自分たちで処理するのは難しいのです。被災地も地域によって、事情が異なるということをご理解いただきたいと思います。
ガレキの再利用に関しては、今、北海道の苫小牧市と提携し、建材用のコンパネに加工してもらうという試みが始まっています。
放射能汚染の問題については、たとえ燃やさずにガレキを積んでおいても、腐ってそこで濃縮されるんですよ。山に運んだとしても、結局雨が降ったら流れてきます。人間の手におえるようなものではありません。
ですから私は、燃やして灰に濃縮させて、しっかり管理するのが一番の方法だと思います。
宮古市議員 須賀原チエ子さん
※ママレボ編集チームは、ガレキ広域処理には反対の立場をとっています。
しかしながら、被災地にはさまざまな思いを抱いている方がおられますので、「ガレキ広域処理反対」の意見だけでなく、賛成しておられる須賀原さんのご意見も掲載しております。 ママレボ編集責任者 和田秀子
しかしながら、被災地にはさまざまな思いを抱いている方がおられますので、「ガレキ広域処理反対」の意見だけでなく、賛成しておられる須賀原さんのご意見も掲載しております。 ママレボ編集責任者 和田秀子
ガレキに関するその他の意見はこちら
【ガレキ広域処理】 ~私はこう思う~元東京都環境局 藤原寿和さん
【ガレキ広域処理】 ~私はこう思う~東京都大田区議員 奈須りえさん
【ガレキ広域処理】 ~私はこう思う~環境ジャーナリスト 青木泰さん
はじめまして。当方東京在住のものですが、こういった活動応援しています!東京にもチームのかたがいらっしゃるんでしょうか?
返信削除ぜひ一度お会いしたいと思います。