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2015年6月8日月曜日

「どこが決めるんですか!?誰が責任者なんですか――!?」自主避難住宅提供終了報道をうけて「きびたきの会」院内集会(文字起こし)

2015528日、参議院議員会館にて、東京都の「きびたきの会」主催で「原発事故避難者の安定的な居住を求める復興庁・内閣府・福島県・東京都との懇談会」が開催されました。
文字起こしをUPします。

 司会:山本ひとみ市議(武蔵野市)
 参加者:避難者のみなさん約20人/支援者約15人/メディア約10

 内閣府防災担当 小川さん/石井さん
 復興庁 牟田さん/中村さん
 東京都 大塚さん
 福島県 豊田さん/一条さん

 徳永エリ参議院議員秘書/山本太郎参議院議員

山本さん:災害が起きた(口永良部島の噴火)ので内閣府のかたが途中退席されることになっています。退席の前に、聞きたいことはありますか?
Oさん:福島市から武蔵野市に子ども3歳1歳と妊婦で避難しました。2年後で打ち切るという報道に対して、復興庁はどのような考えでいるのか聞きたいと思っています。子どもを抱えているので、私だけの問題ではない。子どものコミュニティもある。そういう点もふまえて考えていただいているのか、というところも聞きたいんです。
内閣府:福島県と内閣府と協議している。福島県の最終的な方針、協議書が内閣府にあがっていない。新聞報道のようなことは決まっていない。
Oさん:東京都のかたに。4月に公営住宅の入居緩和の情報が届いた。避難者全世帯に。そのあとの報道だったので、この先どうしたらいいのだろう、と不安に思っている。その点はどうお考えで、都営住宅の入居緩和の通知を出したのでしょうか。
山本さん:公営住宅のほうは、普通に入居できる、条件を良くします、という緩和されるということは結果的には、追い出しではないか、ということを心配している人も多数いる。その辺をお願いします。
東京都:入居要件の緩和のほうは、都市整備局側で決定したもの。入居の打ち切りとは関係なく、要望をお答えしたうえで、緩和を決めた。
Oさん:声を聞いたのはアンケートですか?
東京都:アンケートと、訪問です。
Oさん:全世帯は訪問してないですよね。私たちには配慮されていないと思ったのですが。私たちがいることが邪魔なのかな、と思った。
東京都:そういうことではなくて、都営住宅に入居を希望されるかたに対して、優遇措置をします、というところを出している、という状況です。

山本さん:発言希望のかたにできるだけ全員に話をしてもらいたいと思っています。最初に、きびたきの会の会長から挨拶。

きびたきの会・会長:各関係者のかた、放射能からのがれて安心できる住まいを、という会に集まってくださってありがとうございます。避難者にとってよかれという会になることを祈りまして。よろしくお願いいたします。

いわき市→武蔵野市 Wさん
原発事故当時、生後7か月の子どもがいた。いろいろ考えて避難した。いま住んだところに入れたが、私の場合は一年間、ほとんど人と話もせずに、過ごしてきました。5年目になりますけど、いまやっと慣れてきたところで、ご近所の人とか、同じ福島の人とやっと話もできて、前向きになってきたかな、というところで、このような報道が出て、ほんとうに途方にくれるというか、夜も眠れない状態です。子どもはいま4歳になりましたけれども、頻繁に鼻血も出ます。普通だったら、粘膜が弱いのね、鼻血が出ちゃったね、というので済みますが、やっぱり福島の子どもですから、やっぱり心配で、住宅のことも不安で、主人も2年目で入院したし、私も発病したし、家族がバラバラになってたいへんでした。3年目になってやっとおちついてきて、他の人と交流ができるようになったのですが、いま打ち切られるとほんとうに困りますし、いわきにも帰れません。娘の健康、夫の仕事もそうですし。いわき市の友だちも、息子さんの健康状態が良くなくて、つい最近になって北海道に避難をした。主治医の先生のアドバイスを信じて、すべてを捨てて避難しました。その話を聞けば、いわきにも戻れないですし、ここで頑張らなくてはならないのですが、みなさんは自立しているだろう、思われるかもしれませんが、箸一本から揃えて、また、住宅を変えるって・・・と言われても。私たちは全財産をなげうって生活を整えたのに、知らない土地に行って、また精神的な不安を抱えて、一からやり直すってことは絶対に無理だと思うんです。
自主避難のお母さんたちはみんなこんな気持ちだと思うんです。
1年ごとの更新ではまた当時の嫌なことを思い出して・・毎日不眠症になります。長期に考えていただいて、ほんとうの意味で自立して、前向きに自分たちの力で進んでいけるようになるまで、長期で住宅提供をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

福島市→京都 Aさん
4年前に福島市から京都市に避難してまいりました。福島にいるときは、一介の主婦だったのですが、急きょ原発事故により避難せざるを得なくなりまして、京都市に家を構えました。それは一時のものであって、いずれは福島に戻ると思って。住民票も福島県にあります。家族は、夫は地元に残って私たちのために働いています。母子避難という形を無視しないでいただきたい。好きで避難しているわけではありません。いまだに福島県や国は、安全とうたい、住民を避難させていません。
原発事故以前の話であれば、5ミリシーベルト以下というのは、放射能管理区域で人が住んでいないところです。なのに、いまは20ミリシーベルトまで大丈夫だと言っています。
福島に帰りたいという気持ちはあるけれど、子どもたちのことを考えると、帰れません。除染除染と言いますけれど、除染をしたからってすべてがなくなるわけではなくて、汚染土が福島市の中心にあります。それが風化して、空気中に散乱したら、除染の意味はありません。継続のお願いをしたい。法律もあるけれど、身になっていません。私たち避難者の声を聞かずに何かを決めるのはやめてください。
私たちの声を聞かずに何かを決めるのはやめてください。
私たちの後ろに何万人もの避難者がいるということをお考えください。

福島市→京都市 Sさん
2012年の福島市から京都にうつり、4人の子どものうち、上のお姉ちゃんだけ福島市に置いてきています。
私は放射能のことも知らなかったのですが、数字をみて改めてうちの数字は高いということを知って決断しました。家族にも理解してもらってからだったので、避難は遅かったんです。
測定ってしたことありますか?線量計で測定していますか?東京と比べていますか?京都と比べていますか?低いとか高いとか認識されています?
私、いつも思うんですけれど、そこを分からないと、私たちがなぜ避難したのか、分からないと思うんです。
20ミリシーベルト撤回2011年の5月に行ったんですけど、文部科学大臣出て来なくて、子どもたちも座って雨の中、訴え続けていたんですけれど、国って勝手なんだな、日本って勝手なんだな、とほんとうにショックだった。自分もずっと平和に生きてきたんだな、と反省しました。自分の住んでいるところの線量、高い所をまず認識してもらいたいんです。
このあいだ大阪の福島県職員の事務所に行って延長してください、って言ったのですが、その前に私たちは福島県に行ってるんですよ。数日前に行って、対応してくださったかたはおそらくみんな打ち切るの分かっていながら言わないで、・・・その後、すぐ報道になって、私たちすごく怒って、大阪の事務所に行ったんです。なんでこのニュースのほうが先に出るんですかね。
私は京都でNPOで働かせてもらっているんですけど、復興庁の人と何度も話する機会があったんです。復興大臣にもお願いした。何を考えているのかな、と思って。
直で偉い人に言うしかないと思っていたけれど、こればっかりは、みんなの力が必要なんだな、と思って、一人ひとりが認識してもらうしかないな、と。どういう風に話が伝わっていっているのかな、と。避難者支援課のかたで、ほんとうに声をすくいあげているのかな、と疑問なんです。
私は福島の新聞をとっていて、京都のかたに伝えたりしているんですけれども、新聞には、福島の現実だけを書いてあるわけじゃないです。すごく前向きなことばっかり書いてあって、震災前より線量は高いんです。福島で、今後、何が起こるかわからない。みんな親御さん不安なんです。
山は除染されていませんよね。そこで遊んでいたんですよ。そこで遊んでいたんですよ、ずっと。家の周りやったからいい、ってもんじゃないですよね。福島だけの問題じゃないんです。東京だって高いところあるんです。測ってみてください。
法律で決まってますよね。放射線管理区域って。18歳未満は働いちゃいけないって決まってるんです。法律で。でも、普通に住んでいるんです。法律違反してるんですよ。なんぼでも訴えますよ。国が決めて国が法律破ってるんだから、訴える権利あります。
手が回んないから、やらないっておかしい。うわっつらだけなんですよ。そういうやり方はおかしと思っています。
福島いって測ってみてください。東京も高いんです。関西に避難してる人もいるんですから。今日ここにいる人だけでもいいから、ちゃんとやってください。子どもさんいる人は分かると思いますけど、被ばくは積算していくから、将来被害があるかもしれないので、そこをほんとうに認識してください。私が分かったんだから、みなさん、わかると思います。分かってください。

○○さん
前回、みなさんの署名をあつめて、県庁に京都のかたと行ってきました(※515日)。
ほんとうに京都の言っているかた、自分たち甘かったな、と思って。県に去年より多い数字で4万5千筆の署名を集めたのに、いま答えられません、いま答えられませんと。カメラの人や、話す人を外に出して、それで終わらせようとしたという経緯がある。その2日後に、朝日新聞の新聞社のほうから、1面に載った。それにもかかわらず、自主避難 住宅提供終了へという記事。あまりにもショックでした。すぐ京都の高木さんのところに電話かけたり、あちこちにメールをしたり。なんていうことか、と。一日暗い思いで過ごしていました。
県のほうでは、ほんとうに終わる方針で固めているのでしょうか。そこが聞きたいんです。それはどの部署でこの方針を決めたのか。それを判断した理由をお聞きしたいんですが。

福島県:いまほどの質問で、たいへん申し訳ないのですが、我々の聴いている範囲では現在国と協議をしているという段階です、ということしか聞いていないのが実態。打ち切るということは聞いていないのが現実。
Oさん:どのかたがどういう風に話しているんですか?
福島県:避難者支援課のほうで国とやり取りをしている。
Oさん:福島県の避難者支援課?
○○さん:どうしてわかる人が出てこないんですか?なんで県庁から出てこないんですか?私たちは理由が聞きたいし、話が分かりません、じゃ話にならないじゃないですか。
○○さん:515日(※福島県庁に署名を届けた日)から何度もやっているんじゃないんですか。大阪事務所には来ていたんですよ。
Oさん:そういう場は作ってもらえないのか。
福島県:我々は・・・
○○さん:どこ担当でもいいから分かる人連れてきてって言ってるの。
福島県:承った、ということで、伝えていきたいと・・・どんなことができるのか、考えていきたい

いわき市→母子避難させている Tさん
母子避難を横浜にさせている。ほんとうに健康被害をさせていると思っていますか?心筋梗塞、周産期死亡率。これどうやって説明するんですか。自主避難しているものはね、迷った挙句に、子どもの命がたいせつだと思って、子どもたちに健康影響が出ると思って避難している。避難の合理性は明らかにこちらにあるんです。
いま、50ミリシーベルトまで帰そうとしているんですか。考えられないでしょう、どうなんですか。月刊宝島でスクープされたから、研究班立ちあげて。その段階で打ち切るってさっぱり分からないんです。
どこが決めるんですか、いったい?国ですか?復興庁?内閣府?福島県?誰が責任持っているんですか。そこと話をしたいんですよ。避難の合理性なんていくらでも説明してやるんだから、あなたたちは、我々の避難に合理性がないと思ってるでしょう?
でも、実際に病気増えているじゃないですか。ウクライナの報告書通りじゃないですか。だから、責任ある人を呼んでくださいよ。その人を相手がわかれば、その人相手に裁判なりなんなり考えるんだから。何かあったときに。
決めることができないで、ただ「話聞いて来い」って言われてこの場に来られても、我々だって遠くからきているんですよ。遠くからみんな来てるんですよ。京都から。今日は仕事休んでいる人もいるんですよ。
こっちだってわざわざ時間割いて、来てるんだから。それだけの要件だから来てるんですよ。子どものことだから来てるんですよ。県民の心配な人も、避難している人もいるんだから、支援するのも当然でしょう。

Oさん:国のほうも早く住宅終了してほしいとおっしゃっているんですか?
内閣府:そういった新聞報道されていますが、何も言っていないと言うのが実情です。
Oさん:避難者の声は届いているんでしょうか。
内閣府:声はいただいています。5月に・・・4万数千・・45千の署名はいただいています。
Oさん:署名じゃなくて、一人ひとりの声です。45千筆のひとりひとりの生活の状況が違うということが届いているのか、ということです。
内閣府:そういった意味では、こういった場で聴いている
みんな:そっちがやってくださいよ。
○○さん:住んでみたらどうですか。こんなとこに帰ってこい、という、市長たちの気持ちが分からない。子どもたちが鼻血が出てるとか。みなさんも嫌じゃないですか?がんになったら嫌じゃないですか?私もあんな風になったら嫌なんです。がんって痛いんですよ。私の母親は、痛くて殺してくれって言われたんですよ。私も保険入ったり、怖いんです。みんな痛みって分かっているんですか。それをわかって住居を守ってもらえないっていうのは・・・ほんとうに。

葛尾村→東京都 Kさん
復興庁のかたがた、人間の住める放射能の、あの、シーベルトは何シーベルト?私は1ミリシーベルトって聞いていましたけれど、2050とかにあげて、みんな帰還させられているんですよね。都路、川内村、私は葛尾村で、まだ帰還命令出ていませんが、ほんとうに山間の、除染やっていますが、あんなのまだですよ。山を除染しない限り、無理。
17日に解除します、って報道がありましたが、とんでもないことですよ。いま、チェルノブイリは30年くらいになりますか。チェルノブイリのように福島も全部避難しなくちゃならない
私らは強制避難ですけれど、自主避難しているかたはほんとうに勇気のあるお母さんだと思います。子どもを守ってエライですよ。福島県の立ちあがりかたが、福島県はどうしてみんなで立ちあがらないんですか?この問題は福島県ですよ。それなのに、甲状腺がんが何人も出ていますよね。3年前は「4年目にならないと」と。今になったら「子どもが大人になってがんになるのが今に出たでしょ」と医者が口をそろえて言うんですよ。病気が出てきますよ。それを面倒みなくちゃいけないのが福島県と国ですよ。
みんなバラバラにさせられて、もうとんでもない犯罪者ですよ。牢屋に入ってもいいくらいの犯罪者ですよ。福島県に命令してるんですよ、国は。17年には終了です。とんでもないことです。子どものことは最後まで面倒みてもらわなくちゃいけないし。
今の国のやりかたは腹がたちますよ。

小高区→横浜市 ○○さん
当初、品川区に避難をしたが、住まいが見つからず、都内で3度の引っ越しをして、自分であれこれ考えて最終的にいまの借上住宅に住まわせていただいていますが、私たちは、いまのみなさんのお話を聞いてわかるとおもいますが、何も好き好んで愛着のある故郷を離れたわけではない。やむにやまれず、着の身着のままで、こうやって生きている。悲しみと苦しみでぎりぎりの毎日を送っているんですね。いろいろな問題があります。ほんとうにたくさんの問題があって、いまはこの場でひとつひとつ言うことはできません。ただ、この住宅問題もその中のひとつです。私たちは1年ごとの延長をこれまでに繰り返してきました。それも、ほんとうに苦しいんです。せめて、5年とか10年とか20年とか、ある単位で考えてほしいとずっと考えてきたんです。どこかで1年ごとに延びてきたからどこかで安心していました。
だけど、こういった結果になって、・・・国って何なんでしょうね。私たち国民を守るのが、あなたたちがやるべき義務なんじゃないんですかね。私たちがなんでここまで見放されられなくちゃならないんですか。こんなに訴えても、それでも住宅延長を打ち切ると言うのならば、・・・みんなして露頭に迷えって言うんですか。私はいろいろな理由があって、一人で避難しています。ひとりぼっちなので、さみしくて悲しいし、精神的にもまいってしまって精神科に通っています。安定剤がないと夜が眠れません。会場に参加しているお母さんたち、いますよね。あなたたちにも子どもがいるんだったら、このかたたちの思いを聞いてあげてください。子どもを守りたい、という母親の気持ちはわかるでしょう。わかってください、お願いします。私たちのことは守ってください。お願いします。

いわき市→東京都 Hさん
わたしは母子で避難しておりまして、双子連れできています。都内の便利な場所に住まわせていただいているので、こういう会があるときはなるべく子連れでも参加しているけれど正直、今回これだけのかたが来ているのはすごいな、と思いつつ、今日これまで遠くからきている人がいるのに、福島県のかた、東京駐在しかないというのは、どれだけ避難者を軽くみているんだ、バカにしてるんだ、と。暇だからここにきているわけじゃなくて、いまの生活を守るために、自分たちの思いを聞いてほしくて、来ているのに。福島県は東京にいる駐在のかただけ。内閣府や復興庁のかたに関しては、つい先日渡したばかりの署名の数さえ覚えていてくださらないのはショックです。
最近新聞で自主避難の打ち切りニュースをみて、ほんとうに母子で避難をしている私としてはこれからどうしていいのだろうという気持ちでいっぱいでした。自立・・・避難者は自立しろという文字も目に就くけれど、自立しろって自立しろって言うけれど、確かに住宅費を出してお世話になっているけれどでも、今の状況を誰が作ったのか、と考えてほしいんです。私たちが何かを言うと、協議中、協議中、と。だったらそこに私たちを呼んでもらえませんかね。生の声をもっとたくさんのかたの声を聞いていただいて、そのうえで協議していただけませんか。お前こい、というなら、双子連れてどこへでも行きます。言いたいことたくさんありますけれど、他のかたも言いたいことあると思いますので、以上です。

いわき市→京都 Tさん
震災から1年後に京都に避難しました。当時、いわき市は4月に安全宣言が出てからマスクもせずに復興一色、除染という言葉がならんでいました。私は避難するかしないか迷った。京都にくるのも、家族とけんかし、それでも自分の子どもを連れて、一大決心できました。みなさん、この放射能汚染、ただならないことを知っていますか?福島の子どもたちが、福島だけではなく、日本国民全員が被ばくです。総被ばくです。それでもいいんですか。
関東のかたはいいました。福島県がしっかりしないから、近隣、関東が全然守られていない。福島県民、避難者、ぜんぜん守られていませんよね。福島県が帰還政策をするなんてありえません。自分たちの県民自らを被ばくさせる政策あってはいけないではないですか。
国も、私たちがどれほどたいへんな思いをしてどのように暮らしているかわかりますか?何度も何度もお話させていただきました。だけどもう5年が経ちました。いっこうに何も進んでいません。挙句に打ち切るなんて、ありえませんよね。
当時5年生だった子どもがお話したことを話します。高校生になりました。「もう、転校もしたくない、ずっと京都にいたい、お友だち作るのも一生懸命やった。今日は絶対に延長をお願いして、ママ頑張ってきて」と言われました。もう福島県のほうでは県庁に行ったときには、ぜんぜんいい返事はもらえませんでした。45千筆を渡しても、重く受け止めます、延長に対しても、協議中です、26日の福島県大阪事務所に行っても同じ回答。そして、今日も同じ。
何て言うことですか?
こうやっている間に福島県にいる子どもたちは無用な被ばくをしています。私たちは毎日毎日、避難者の私たちは、精神的にどうなんだろうどうなんだろう、と考えています。
ほんとうに安心した生活をさせてください。あんなことがなかったら、こんなことにはならなかったんですよ。
福島県、ほんとうに、一致団結して、国を訴えるべきです。国は国民を守るのが義務ではありませんか。ほんとうに放射能汚染はただならないんですよ。再稼働なんてあり得ません。今日、回答もらえませんでしょうか。もういい加減に、私、3回も仕事休んでいます。15日、26日、そして今日。私の生活、私の給料どうなりますか。それでもここへ来ました。考えてください。返事ください。延長するって言ってください。

南相馬市→神奈川県 ○○さん
事故から4年がたって5年目に入ってしまいました。この4年を、みなさんは線量が落ちたとか小さくなったとか、復興に進んできたとか、そんな風に考えているでしょうか。私の周りの人みんな、この4年間で、元の生活に戻れなくなった。もう絶対に戻れなくなった、という思いの人がほとんどです。
そして、5年で打ち切りですね。打ち切りっていうのは決まっていませんが。そんなのを出して、ほんとうに45千の人の思いを気持ちを汲んでもらったでしょうか。政府が当事者の意見を聞く――子ども被災者支援法にも、被災者に寄り添うっていう文字がしっかりあります。ほんとうに被災者の気持ちを聞いて、その思いを汲んで、延長をしてください。
この間45千の人たちが、もう少しおちついた生活がしたい、って長期延長と無償を要求したんですよ。ほんとうだったら、事故がなかったら、普通の幸せな生活ができていたんです。ほんとうに子どもを守るためにこちらへ出てきているんです。ですから、未来に続く子どもの命を守らないで何を守るんですか。やっぱり一番だいじな子どもの命を守ってください。
それから20ミリシーベルト以下が健康被害がないって誰が決めるんですか。誰が決めるんですか。こんなのあるんですか。ほんとうに被ばくをしないで健やかに生きる権利が私たちにはあります。その権利を破らないでもらいたいです。ちゃんと尊重してもらいたいです。よろしくお願いいたします。

いわき市→東京都 Kさん
打ち切りのニュースが出てから、うちまだ子どもが小さいんですが、「お母さんぼくいつここ追い出されちゃうの」と夜も泣くんです。子どもにそんな心配させないでください。
どうして大人は1平方センチメートルあたり4ベクレルという基準を守って仕事しているのに、どうして子どもたちがそれを超えるところで砂遊びしているのでしょうか。どうしてそんなところに戻そうとするんですか。母親にとって子どもに被ばくさせたくないです。どうして戻そうとするのですか。小学生とか幼稚園が自分の家がなくなるって心配しているのに、どうしてそんなむごいことをするんですか。お願いします。お願いします。助けてください、延長してください。

Oさん:自立、と言われるけれど、みんな貯金を切り崩したり、定額の賠償金を切り崩したりして、底をついている。仕事をしたくても、子どもが学童に入れない。保育園に入れない。どうやって自立したらいいんですかね。みんな大事に大事に子ども育てているんですね。そういう思いもくみ取ってもらう場も提供していただきたいですし、現状を分かったうえで議論していただけるような方向で動いていただけたら、ほんとうに、私たちは生きる勇気が出てくるので、そこの気持ちもくみ取っていただけたらと思います。

Kさん:ここ(新聞報道)に、自主避難者は復興の妨げになるって県幹部は言っているそうですね。復興というのは、人を集めることですか。放射能がなくなって、土地が戻って、それが復興じゃないですか。放射能のある限り、この勇気のあるお母さんたちは、子どもを連れて戻りませんよ。県の幹部がこんな言葉を出しているっていうのはほんとうに頭にきますよ。ほんとうに私たちのことを思っているのならば、今の政府と戦いながら、ほんとうの復興を考えてください。ほんとうの復興の、元通りの故郷に戻れるんだったらば、お金なんていらない。もとの故郷に戻してください。返してください。
「復興の妨げになる」って、避難している人のことを考えていない。自分の立場のことしか考えていない。福島県はいまの内閣と共謀している。

福島県:県の幹部の発言はどこで出ているのか知らないのですが・・・。私の立場としてはそんなことは考えていないし、私は福島から東京に来て、5年目になりますが、みなさんにお邪魔して、お伺いして、話を聞いて、その情報を県にあげているのですが。復興の妨げになるなんて思ってお会いしているわけではないし、県の幹部が誰なのか知らないですし・・・
Tさん:県にあげて、福島県庁は何て言っているんですか?何て言っているんですか?
福島県:我々駐在は、いま、各13名、全国にいますが、我々は話を聞いて、それを、毎週月曜日の朝に各駐在が、避難されたかたからお伺いしたお話を、課長含めたミーティングで話をして、我々は聞いたことを上のほうにあげていく、ということで、直接ではなく・・・
○○さん:報告するだけなの?
Kさん:あなたの役割を伺っているのではなくて、しっかり私たちの、声をあげてくれているのか。と。避難住宅の延長が必要だ、ということを県にあげてくれているのか。
福島県:要望についてはあげていただいています。いろいろなところで伺ったことを、あげていく。延長が必要であれば、
Kさん:ああ、よかったです。いろいろなところで必要なんです、と言っているんです。あげているんですね。
福島県:そういったことは各駐在からお話させていただいています。
Kさん:では、その県から国に行っているのでしょうか。
福島県:県としては状況みながら、国と協議をしている。
Kさん:協議をしている、ではなくて、県から、延長が必要だということをきちんと国に伝えているのか・・・
Sさん:何を、聞いているんですか。

○○さん:住宅のことなんで、聞きたいんですけれども、都営住宅のお知らせ、来ていますよね。公営住宅を希望して応募してください、って来ていますよね。そういう状態になっているんですか?いまのところに住める選択肢はないんですよね。ここには居られないんですよね。どこか選びなさいよ、ということですよね。
東京都:都営住宅の申し込みは、東京都で用意した。都営住宅は私どもとは違うんですね。都営住宅の入居に関して、お知らせをした、ということ。
○○さん:去年きびたきの会のときに、ここに3年間籍がないと入れない、と言われた。悔しくて復興庁に電話したんです。そんなことやっている人なんていないんです。その人だけ入れるとか入れないとか。その時の延長の話もありましたよね。そのときに復興庁に言ったら、きびたきの会で訴えたら、「あなたのいるところは人気のある場所にいるから、そういうわけにいかないんだ」って復興庁の人に言われたんです。みんな選んで入れていただいたのはありがたいけれど、どうして、そんな、こちらは選んでいないのに、どうのこうのって。それでかちんときた。今年も「別のところに行けば」なんて。そんなにそんなに、やっとローンがあって、そんなに簡単に家が建つんですか。みなさんどういうところに住んでいるのか、うちなんて手に入らないじゃないですか、夢物語みたいです。みなさんは私たち庶民とは違うんでしょうけれども。

山本さん:分かっていただけたかな、と心配なんですけれども、最後に、確認したいんですけれども。
まず1点目、新聞報道に出た、福島県や自治体の話は事実無根であるのか。
2点目、住宅支援について、誰がいつ判断するのか。責任者は誰ですか。
来れなかったかたも、露頭に迷う、ほんとうに困っているんです、分かっていますか。それをぜひ、延長をお約束してもらいたいし、もし、いま判断できないのだったら、いつまでに、誰が回答してくれるのか。いま、回答してください。

(マイクの押し付け合い)

山本さん:答えられないんですか?答えられない。こんなことってあり得ないですよ。わからない、とも言えないんですか。返事をしてください。答えてください。

内閣府:福島県の幹部の回答についてはよく分からないのですが、基本的には、借上住宅については、福島県知事のほうから、協議があがり、それに対して総理大臣が同意。同意に基づいて福島県が要請するということになっています。新聞報道の件は、決まっていないのが現状。都道府県知事から協議があがっていないと、何も言えないんです。国のほうには協議書があがってきていません。

山本さん:確認しますよ。確認しますけれども、新聞報道すら分からない。ということが回答でよろしいですね。今日来ていただいたかたは、わからないということが一致している、と。
で、延長に関しては福島県からあがらなければ、延長するしないは決められない、と。で、今の段階では、延長するんですか。打ち切るんですか。

内閣府:協議をするのは都道府県の知事からあがっていますので、出発点は県です。
Sさん:協議中、って言われたんですけれども・・・
内閣府:いや、意見交換という段階です。県からはこうしてくれ、と言われていない。
山本さん:県からはこうしてほしい、と言われていない。言っていないから、延長するというわけではない?ということか。
内閣府:繰り返しになりますが、決定するのは、国ではなくて県。決定をするのは県。予算は国が補助されている。延長が決定しましたら、28年度の概算要求に。
Tさん:国から延長するって言ってもいいじゃないですか。
山本さん:今日の意見はどう生かすんですか。
Kさん:県との協議の中で、この声をあげてくれたらいいんじゃないですか。国から、今日の声を県に伝えてもいいんじゃないですか。

山本さん:県からはやめてくれ、という話も、協議がきていない。つまり決めていない、ということですね。福島県の職員がいるけれど、今日これだけ一緒にやりましょうと言っているのにも関わらず、伝えますと。伝えます、ではなくて、延長してほしいということを県にあげて、一緒にやるべきではないですか。
Sさん:他人事ではないんですよ。
Kさん:県知事に(延長が必要だという要請を)出させてください。
福島県:みなさんのお話を伝えることが役目だと思います。責任者を連れてこいというのも伝えます。
Kさん:県知事に「必要だ」って国に言わせてくださいよ。
Sさん:延長が、命綱なんですよ。
福島県:伝えていきたいと思います。
Kさん:県知事に国に言わせてください。

山本さん:県知事に伝えたということを、どういう風に答えたのか、ということを、参加者全員に、返事していただけますね。どういう風に言って、どういう風に答えるのか、ということを仕事なんだから、やってください。

福島県:私の立場からあげるのは、課長や次長とか、うちの課のトップのほうには伝えます。
○○さん:あなたは打ち切るべきだと思っているんですか。
福島県:私の気持ちとしては難しい。個人的には答えられる内容ではないので、難しいと思う。
Sさん:うちの息子、甲状腺がのう胞が大きくなっているんですよ。だから避難しているんですよ。

山本さん:誰かが何かを言ったからそういう風に思っている役人がいるから、みんな疑っていますよ。そういう風に思っている役人がいるってことですよ。それは間違っているということをしっかり伝えて、お返事してください。それについてはお返事するということをみなさんで確認して、必ず返事をもらいますからね。今日来た内閣府にも、協議に関して、聞きますから、お返事してください。公聴会は意見の一致がまったくないのですが、みなさんが涙ながらに訴えたことはきちんと聞いたのだから、しっかり伝えてください。みなさん、お若いかたが多いんですから、国の政策決定にきちんと関わってほしいと思います。
なお、参議院議員のかた、徳永エリさんの秘書さんが来てくださっていて、山本太郎さんもお見えです。

徳永エリさんの秘書:月曜日の審議でこの件について、1410分から40分まで、質問しますので、みなさまの声も伝えます。それで、朝日新聞の記事が出てから、この件については情報収集をして、質問準備をしてきていますので、誰でもインターネットで見られますので、残念ながら福島県のかたをおよびすることはできませんが、竹下復興大臣、担当の副大臣に来てもらいますので、このあと、内閣府・復興庁と質問のあれはやりますけれども、役所のトップクラスの人の前で質問しますので、いちおう、国の公式の場でのやりとりになりますので、みなさんのお考えのことを、徳永が代弁しますので、ぜひ、みていただければと思います。機会があれば、いつでも伺います。

山本太郎さん:ほんとうにひどい。ここにいらっしゃる政府側、福島県のかたも何とかならないのか、と心で思っているかもしれない。仕事の手前、言ってしまうと、自分の人生かかってますからね。この人たちも被害者なんですよ。板はさみで生きていかなくちゃならない。
どうして線引きするの。線引きしてるのは加害者なんです。被害者がないがしろにされて許されるわけないんですよね。これが電力で既得権益で、政治もいろいろ絡んでメスも入れられない。被害何てないんだ、終わったことなんだ、ということにしないと、原発続けられないし海外に売れないし。このままいったら打ち切られますよ。でもみなさんには力を貸していただけたらと思います。復興庁との話し合いもあったと思いますけれど、福島県知事に避難しているかたが話せる場が必要ではないかと。どういう方法がありますか?
知事のご家族で寝泊まりします、って話なら頼んだぞ、って話になると思いますけれど。
ああ、福島県知事のご家族は福島県にいらっしゃらない?そうですか・・・命を守るということですね。
復興大臣でもいいです。内閣府。懇談する場は?内閣府は山谷さん、復興庁は?
力かしていただきたいんですよ。間に入って疲れるでしょう。
離婚、一家心中、自殺もあり得ますよ。

(避難者のかた:「自殺しろってことですかね」)

ぎりぎりまでとぼけ続けるっていう作戦なら、それはないよね、と思います。
直接声を聞いてもらう場を作ってもらえないですかね。
内閣府だったら山谷さん、
復興庁だったら・・・誰ですか?
どうしたら段取り前にすすみますかね。
こういうやりとりは、問題があるんだ、ということを知ってもらうための意味もあるけれど、結果につながるか、というところでは、難しいんですよ。
開いてくれたらたくさん来ますよ。
一歩でも前に進めるために。お知恵を貸していただければ。とりあえずあげときますということではなく、確実に上に決定権を持ったかたに、届くように。会うために必要な段取りをしていきますから、ぜひ力を貸していただきたいんですよね。

みなさんのお知恵をお借りすることになると思うんですが、お願いいたします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

6月末日まで、署名活動が行われています。署名はこちらから。
どうぞ、ご賛同を・・・!




(文責/吉田千亜)

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