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2012年5月23日水曜日

【ガレキ広域処理】 ~私はこう思う~東京都大田区議員 奈須りえさん


本日は、大田区議の奈須りえさんです。

■被災地は広域処理を望んでいない
(東京都・大田区議員 奈須りえさん)

 5月初旬に、宮城・岩手を視察し、いくつか分かったことがあります。 
 一番問題だと感じたのは、「広域処理にかかるお金の一部は被災地が負担しなくてはならない」ということです。

 全額、国負担と思われてきたガレキ処理費用ですが、95%は国が補助し、残りの5%は“起債”といって、ガレキを処理してもらう自治体が、借金して支払わなければなりません。

 平成24年までは、5%の起債分も国が全額負担することになっていますが、平成5年以降は、全額国から補助される保証はなく広域にガレキを運べば運ぶほど、負担がかさむことを被災自治体は心配しています。

 ガレキ受け入れが支援と思っているのは「受け入れ自治体だけ」財政負担はまったくなく、逆に補助金がついてくるようなものですから気楽です。

 現在、宮城・岩手両県は、林野庁に対して、ガレキを「森の防潮堤」のマウンド材として利用できないか検討してもらっていますし、仮設焼却炉で広域処理分を受け入れたり、県内施設の余力を調査したりして、現地で処理できる体制を整えつつあります

 
宮城県は、423日に自治会権を行い、「広域処理量は思ったより少なくなる」と表明しています。
 被災地のためになすべきことは、被災地の財政負担になる「ガレキの受け入れ」ではなく現地が望む支援策を講じていくことではないでしょうか。



プロフィール


 奈須りえ
東京都大田区議員。当選以来、ゴミ問題、アスベスト問題などの環境問題に積極的に取り組む。ガレキ広域処理反対のオピニオンリーダーとして注目されている。現在3期目。



(明日は、元東京都環境局職員の藤原寿和さんです

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