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2014年8月11日月曜日

10.26福島県知事戦は、世界も注目する大きなターニングポイント〜子どもをもつ、おかあさんにこそ、政治に関心をもってほしい〜

 ことし1026日に、福島県知事選挙が行われます。「福島の悲劇をくり返さないために、3.11原発事故の過酷さをしっかり学んで反省し、自分たちの望む知事を選んで、自分たちで福島を変えよう!」という思いから、福島県民の有志によって「人間の復興と原発廃絶!ふくしまスクラム」が結成されました。
 今回は、「ふくしまスクラム」の共同代表、佐々木慶子さんに、福島県知事選に向けての思いをお聞きしました。(ママレボ@和田秀子)

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福島県が変われば、日本が変わる

 10月に行われる福島県知事選挙は、福島県だけでなく、日本を大きく変える選挙になります。
 現在、自民党は、日銀元福島支店長で現神戸支店長の鉢村健氏を擁立しようとしていますが、現職の佐藤雄平知事が、まだ進退をあきらかにしていないため、民主等など野党も、自民に相乗りして鉢村氏を推薦するのではないか、という見方が強まっています。
 しかし、自民党の独自候補者であろうが、現職の佐藤雄平知事であろうが、これまで原発を推進してきた人たちであることに変わりはありません。
 いくら、口先で「脱原発」と言っていても、「即時原発ゼロ」を掲げる候補でなければ、原発を推進しているのと同じです。だって、「即時原発ゼロ」でなければ、自分の任期中に「ゼロ」にしなくても責任を問われないのですから。

 つまり、いま名前が上がっている方々は、ほんとうに福島県民の痛みを理解し、私たちの思いを反映させてくれる人物ではないということです。
 福島県民は、原発事故でこれほどの被害に合いながら、次の選挙でまた、原発を押し進めてきた人物や政党を選んでよいのか、厳しく問われているのです。私たち県民には、その責任があります。
 今度こそ、ほんとうに、私たち県民の声を聞き、私たちのために働いてくれる県知事を選びたい―—。そう思って今回、なんの権力もない私たちが有志を募り、「ふくしまスクラム」を立ち上げたのです。

 もし、10月の福島県知事選挙で、7月の滋賀県知事選に続いて自民党を破ることができれば、現政権に大きな打撃を与えることができるはずです。
 原発再稼働だけでなく、原発や武器を他国に輸出し、集団的自衛権の行使容認をも認めさせようとしている自民党に、このまま政権を任せておいてよいのでしょうか。ここで待ったをかけておかないと、たいせつな私たちの子どもや孫に火の粉がふりかかります。ふたたび原発事故で辛い思いをしたり、戦争で犠牲になってしまったりする可能性があるのです。

■政治と生活は直結している、若いお母さんにこそ、選挙のたいせつさを知ってほしい

 よく、「政治の話はむずかしいから……」とか、「誰を選んでもいっしょだから」などと言って、選挙に関心をもたない方がいます。
 でも、よく考えてみれば、私たちの生活はすべて「政治」で決まるのです。
 大げさに聞こえるかもしれませんが、「戦争をする、しない」も政治で決まるのですよ。いくら、私たちひとりひとりが「戦争はしたくない」と言っても、政権をにぎっている政治家たちが、国民を守るためという名目で「戦争をする」と決めてしまえば、もう個人レベルで止めようがありません。
 私がそう気づいたのは、教師をしていたころです。戦前・戦中の教師たちは、軍国主義教育のもと、教え子を戦場へ送る綱のはしを自分も握っていたという深い悔恨から、「教え子をふたたび戦場へ送るな」という日教組のスローガンが生まれたことを知ったからです。
 また、当時の母親たちは、「戦場に子どもを送りたくない」と内心では思いながらも、表面では「お国のために」と、日の丸をふって、笑顔で子どもを送り出さねばならなかったという事実もありました。
 いっしょうけんめい子どもたちをたいせつに育てても、ひとたび戦争がはじまれば、戦場に子どもを送り出さねばならない。戦場では人間同士、殺し、殺され合うのです。しかもいま、ひとたび戦争になれば、戦場は特定されません。私たちの何気ない日常の暮らしのところに、ミサイルが落ちてくるかもしれないのです。
 いま、悲惨な状況を生み出しているガザを見てください。市民レベルでは、どうしようもできません。あのような状況を生み出しているのも政治なのです。
 原発も同じ。国や県の長が、「原発を再稼働する」と決めてしまえば、なかなかひっくり返すことはむずかしいのです。

 ただし、ひとつ希望があります。現在、私たちひとりひとりは“選挙権”を持っているということです。つまり、原発を推進し、現憲法を骨抜きにする政治家や、戦争をしようとしている政治家たちに投票しなければいいのです。口先だけで、「原発いらない」という候補者を選ばなければいいのです。世界最大の原発事故をおこし、その放射能被害に苦しんでいる私たち福島県民の立場を真に理解し、「即時原発ゼロ」を実行する人を、政党にしばられずに見極めて、その人に投票すればいいのです。

 ですから、決して「誰に投票しても同じ」ではありません。だからこそ、私たちの声に耳を傾け、県民のための政治をしてくれる政治家を擁立して、当選させる必要があるのです。
 そのためには、みなさんひとりひとりの力が必要です。とくに、小さいお子さんをもっているお母さんたちには、自分のこどもの未来に直接かかわってくることだということを認識して、しっかり選んでいただきたいと思います。

■ 県知事がもっている権力を、県民のために使ってほしい

「ふくしまスクラム」では、以下のようなことを実行してくれる知事を、県知事候補に擁立すべく、現在、候補者を選んでいます。

(※ 追記:「ふくしまスクラム」は、8月11日午後、元二本松市長の美保恵一氏に出馬要請しました)

記者会見の様子はこちら→ https://www.youtube.com/watch?v=dbbi1Z46hPM&feature=youtu.be

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「即ゼロ」と同じように、上かれていることすべてが大事な公です。
島県では、いまなお13万人以上もの人たちが、ふるさとにれずにいます。自主避者を含めると、もっと多い数になります。ですから、、移住、居住、保帰還しないなど、いずれの選択も尊重し、積極的に支援することは、とても大事なことなのです。 

 また同に、福島県内に住む子どもたちの被曝回避も、喫緊課題です。放射の影を受けやすい子どもたちにまで、年20mSvの被曝を押し付けている状を早くえる必要があります。
 しかし、私たちのこうした要望に同してくれている方からも、「市民が候者を立するのはいいが、知名度も後ろ盾もない人が知事になっても、何もできないでしょう」と、言われることがあります。
 心配されるお持ちはわかりますが、本来、知事を後押しするのは、私たち民ひとりひとりの支持と支援です。ですから、知名度や後ろ盾がなくても、民が支えていればそれは大きな力となります。
 また、知事の力は大きいですから、内の原をすぐにゼロにすることも、子どもたちの被曝をらすことも、知事の定ひとつでできるのです。その悟ができるかどうか、だけの問題です。

知事という大きな力を、ぜひ民のために使っていただきたい。そういう方を、私たちの民の手で立し、なんとしても当させなければと思っています。


■ 福島県民も、福島県外の方も、まずサポーター登録を!
 ただいま、福島県内・外でネットサポーター1万人集めることを目指しています。
県民の方はもちろんのこと、県外の方からも、「これだけは福島県知事にやってほしい!」というご意見を受け付けておりますので、下記よりサポーター登録のうえ、ご意見をお寄せください。

「県外の人が登録しても意味ないんじゃない?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。直接、投票できなくても、インターネットで情報を広めていただいたり、福島県内のお知り合いに働きかけてもらったり、カンパを送っていただいたりと、県外にお住まいの方でも、できることはたくさんあります。
 資金も権力もない私たちにとっての戦力は、みなさん方とのネットワークと、カンパです。
今後、選挙戦に向けて、若い方たちと一緒に「選挙フェス」なども行っていく予定ですので、みなさんぜひ、ホームページをチェックして、参加してくださいね。

 くり返しになりますが、とくに、子どもを持つ若いおかあさんや、大学生などの若い人たち、そしてこれまで政治や選挙にあまり関心をもっていなかった方々にこそ、投票所に足を運んでいただきたいと願っています。原発事故や、戦争で、直接、影響をこうむるのは、年配者よりは若い方々なのですから―—。

 みなさん、応援よろしくお願いいたします!


<プロフィール>
佐々木 慶子/ささき けいこ
「ふくしまスクラム」共同代表
佐々木慶子さん











元中学校英語教師。30年以上前から、定年後も脱原発運動を続けている。佐藤雄平知事がプルサーマルを導入する際には、母親たちと「沈黙のアピール」運動を立ち上げ、県庁前で沈黙の抗議を行った。ことし7月28日で98回目。そのほか
ふくしまWAWAWAの会」や「フクシマ・アクション・プロジェクト」なども立ち上げ、子どもの被ばく問題や、自然エネルギー問題などの解決に取り組んでいる。








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