ご存知の方も多いかもしれませんが、12月に入って東京電力が発送している、区域外避難(自主的避難等対象地域)の追加賠償についての書類の中の文言が、今後の賠償請求の権利を放棄する意思表示と受け取られかねない可能性があると、「SAFLAN(福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク)」の弁護士さんも、「とすねっと(東京災害支援ネット)」の弁護士さんも警鐘を鳴らしています。
書類を受け取られた方はこちらを一度ご覧になることをお勧めいたします。
(すでに提出された方のための書類もこちらには提示してあります。)
SAFLAN(福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク)ホームページより
SAFLANの弁護士さんたちがすすめるように、二つ目の項目、「●自主的避難等に係る賠償について、代表者は本請求書の内容をもって合意することを了承し、・・・」という文言を二重線で消し、訂正印を押して提出した場合でも、今回の賠償はきちんと支払いがされるのかどうか、SAFLANの弁護士さん、他の弁護士さん数人に問い合せをしました。
「支払われるでしょう」
「支払われるはずです。一律の賠償を支払わないということは社会的に許されることではありません」
「東電の判断によります」
「すぐに賠償金が支払われなくなる可能性はゼロではありませんが、前回の40万(60万)・8万円の時には一部請求通知書を入れた人にも問題なく支払われました。」
賠償の可能性は少しでも多く残してほしいと思います。その意味で、今回付け加えらえられた文言は重大な問題がある、ということです。
もし仮に、賠償金の支払いが遅れても、二重線抹消と一部請求通知書を入れたほうがよい、とのことです。東電の支払い事務が遅れることがあったとしてもそもそもの請求権が消滅することはありません、とSAFLANの弁護士さんは教えてくださいました。
もし仮に、賠償金の支払いが遅れても、二重線抹消と一部請求通知書を入れたほうがよい、とのことです。東電の支払い事務が遅れることがあったとしてもそもそもの請求権が消滅することはありません、とSAFLANの弁護士さんは教えてくださいました。
被害者に対して、賠償するのは当然のことですし、また、大人一人4万円、子ども・妊婦の方一人12万円(県南地域・丸森町は8万円)で、命や変えられた生活を換算できるはずがありません。
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東京電力の賠償の窓口に、今回の文言については一切触れずに「打ち切りなのかどうか」について電話で問い合せをしました。
(「マ」→「ママレボ」/「東」→「東京電力の賠償窓口」)
マ「この請求の期日はいつまでですか」
東「いつまでということはありません。いつまででも大丈夫ですが、なるべく早く、みなさまにお支払いしたいと考えておりますので、送っていただき次第、対応させていただきます」
マ「この請求書を送ったら、もう賠償は一切ないのですか」
東「それは個別の対応になります。今後、一切賠償しないというわけではないですが、するわけでもありません」
あいまいな回答でした。
マ「個別の対応ということは、具体的にかかった費用、精神的苦痛などの損害賠償を含め、金額を提示したら、今後、それが支払われる可能性はあるということでよろしいでしょうか」
東「それは・・・あるともないとも言えません」
マ「あると考えていいでしょうか」
東「ある、とは言えないのですが、ない、とも言えません」
それ以上のことは言えないようでした。(窓口の女性は大変丁寧な対応だったことは付け加えます)
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「賠償の可能性」を匂わせていても、状況に応じて(争いになったときになど)は、その態度を翻す可能性もあります、とも、弁護士さんが言っていました。
お互いの提出後の状況について、情報共有できればいいのかもしれません。もし差し支えない範囲で教えてもいいです、という方がいらっしゃったら、こちらのアドレスまでお送りください。
info.momsrevo@gmail.com
文責/伊藤
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