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2013年10月12日土曜日

被災者の要望を反映しないまま、原発子ども・被災者支援法が閣議決定~法律の改正も必要か~

 東日本大震災から2年7カ月となる10月11日、「原発事故子ども・被災者支援法」の基本方針が閣議決定されました。


■要望は、ほとんど修正案に反映されず

 すでにお伝えしてきたように、8月30日に復興庁が提示した基本方針案は、被災当事者や支援者の要望を反映したものではありませんでした。

 復興庁は、「国民の意見を広く聞く」ということで基本方針案に対するパブリックコメントを募集。
集まった要望の数は約4900件にのぼりました。

 その後、パブリックコメントの意見や、福島・東京で行われた公聴会で寄せられた要望をもとに、基本方針案が修正され、10月10日にマスコミ向けに発表されました。

 修正後の基本方針案はこちら
 寄せられたパブリックコメントはこちら


 しかしこれもまた、既存の施策の寄せ集めばかりで、要望として多くあがっていた下記のような意見のほとんどが無視された形となりました。
 唯一、反映されたのは、現在福島県に住民票がなくても、事故当時福島県に居住・滞在していた大人や子どもも、基本調査や甲状腺検査が受けられるということくらいでした。

<パブリックコメントや公聴会で多くあがっていた要望>

「支援対象地域を年間被ばく量1ミリシーベルト以上の地域にしてほしい」


 →反映されず。


「これから避難したい人に対しても住宅を支援してほしい」

 →反映されず。

  公営住宅への入居の円滑化のみ明記。しかし、公営住宅の数は非常に限られている。

「借り上げ住宅の長期延長、借り換えを認めてほしい」

 →反映されず。

  平成27年度3月まで延長。「4月以降は代替え的な住宅の確保等の状況を踏まえて適切に対応」というあいまいな表現のみ。

「福島県外の子どもたちにも健康調査を実施してほしい」

 →反映されず。

  「新たに有識者会議を開催し、福島近隣県を含め、事故後の健康管理の現状や課題を把握し、支援の在り方を検討」と書かれているだけ。


「全国で公聴会を開いてほしい」

 →反映されず。



■形だけのパブリックコメント

 本来であれば、寄せられたパブリックコメントをすべて公開し、どのように基本方針案に反映するのか、また、反映できないものに関しては、「なぜ反映できないのか」を、きちんと説明するのが筋だと思います。


しかし、そうしたことがまったく行われないまま閣議決定されようとしていたので、閣議決定の前日にあたる10月10日、被災当事者や支援者たちが「このまま閣議決定しないで!」という意向を伝えるために、復興庁の担当者を交えて院内集会を行いました。
 

 
                    [復興庁の担当職員に要望書を手渡す被災者の方]

 この集会で、復興庁の担当職員から、驚くべき発言が飛び出しました。

参加者から、「被災者の意見を十分に聞かず、基本方針案を閣議決定することは、子ども被災者支援法に反しているのではないか」「全国の議会や市長からも意見書が寄せられていると思うが、閣議決定の前に説明は行ったのか」といった質問が出たときのこと。

 復興庁の担当職員は、
「内閣府の法制局とも十分相談しているので、支援法に違反はしていない。支援法のなかには、基本方針は政府の責任で決定すると書かれているため、自治体の意見を聞いたり説明したりする必要はない」
といった趣旨の返答をしたのです。

 下記の地図にあるように、全国から「支援法に関する意見書・要望書」があがっており、被災者の意見を十分反映して基本方針を決めるようにとの声があがっています。
 これらをすべて無視して、説明さえしなくても「支援法には反していない」というのです。
 これには会場の参加者からも、どよめきと怒りの声があがりました。




■予算はいまだ付いておらず

 この院内集会のなかで、復興庁の担当職員は再三にわたり、「予算の裏付けがあるものや、来年度の概算要求を踏まえて、盛り込める修正は盛り込んだ。言い方を変えると、予算の裏付けのないものは施策に盛り込めない。ただし、毎年予算要求があるので、その内容をふまえて見直しをしていく」と述べていました。
 つまり、いくら私たちが要望をあげても、予算がついていない施策は反映されないということです。

 ということで、改めて復興庁の平成26年度の概算要求を見てみたところ、担当職員が言うように、私たちが要望しているようなことに対する予算付けは見あたりません。
 ほとんどが、「福島へ帰還する方」や「福島に住み続ける人」に対する予算ばかりです。(もちろん、それはそれで必要です)

復興庁 平成26年度予算概算要求概要
 
予算が付かない限り、いくら修正を求めても、反映されないということです。


■法律改正も視野に入れて

 ならば、きちんと予算付けしてもらえるように、法律に明記してもらう必要があるのかもしれません。
 たとえば、「原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律」(被ばく者援護法)を見てみると、「第6章 費用」という条文があり、この中に、自治体の負担がどこまでで、国はどこを負担するかということが明記されています。
 「原発子ども・被災者支援法」は理念法なので、こうした具体的な予算に関する項目は、条文の中に含まれていません。

 私自身は法律に詳しくありませんので確かなことは言えませんが、もし、こうして明記されなければ具体的な施策が実行できないのであれば、早急に法律の見直しも含めて検討する必要があるのではないでしょうか。新たに別の法律をつくるということも考えられます。もちろん、これは簡単なことではないと思います。

 自治体や市民団体のレベルで身近な被災者の方々を支えながら、大きな岩である国を動かすための長期戦にのぞまなくてはなりません。

                                          和田@ママレボ

 

【原発事故子ども・被災者支援法の閣議決定に関する報道はこちら】

原発避難者が支援法の基本方針批判





2013年10月5日土曜日

原発子ども・被災者支援法★議員連盟が申し入れ書を提出~みんなで国会議員に嘆願書を送ろう~

 内容がまったく不十分なまま、10月15日から始まる臨時国会で、基本方針案が閣議決定される見通しとなった「原発事故子ども・被災者支援法」。

 超党派の議員からなる議員連盟は10月4日、参議院議員会館で総会を開き、被災者の意見をじゅうぶんに盛り込んだ内容にするよう、福島県や各関係省庁を招いて意見交換を行い、そのうえで申し入れ書を提出しました。以下にポイントをまとめます。


◇  福島県は、やはり「新規」の避難者受け入れ支援に対しては消極的
 
 今回の総会には、福島県の避難者支援課長が参加。現在も14万5000人が県外に避難している福島県としては、とくに自主避難者が多い新潟県や山形県の知事と協議をし、10月下旬までに3県合同で、支援法にかんする要望書を提出するべく準備をすすめているとのこと。
 引き続き「高速道路の無料化」や、「借り上げ住宅の延長」などを求めるほか、「借り上げ住宅の住み替え」を可能にするなどの措置を求める予定だということです。

 また、福島県で実施している健康調査や、18歳以下の子どもに対する医療費無料などが引き続き円滑に続けられるよう、財政措置を望みたいとのこと。
 しかし残念ながら、支援法の肝ともいえる「避難の権利」については触れず、とくに懸案となっている「新規に避難を希望する人たちへの住宅支援」については、支援課長の口から要望としてあがることはありませんでした。
 やはり福島県としては、「県民の県外流出を食い止めたい」という思いがうかがえ、これに対して荒井広幸議員からは、「根本問題として、県は現在の放射線量に対する認識をどう持っているのか。国がだいじょうぶといっているから安全だと思っているのか」といった問いかけもなされました。


◇寄せられたパブリックコメントは4900件

 続いて復興庁より、この間寄せられたパブリックコメントの「主な類計」が発表されました。件数は約4900件。
 しかしこの数は、寄せられた「総数」ではなく、メールやファックス等で届いた意見を「類型」にわけて、その数を数えたもので、「総数」に換算すると2.5〜3倍くらいではないかとのこと。「ほかのパブリックコメントの件数をすべて把握しているわけではないが、ほかはもっと少ないのではないか」(復興庁)ということです。
 

 パブリックコメントに寄せられた主な意見の類型は以下の通り。

○  支援対象地域に関するもの・・・・約2700件
○  被災者への支援に関するもの
・  移動の支援に関するもの・・・・・約500件
・  住宅の確保に関するもの・・・・・約700件
・  就業の支援に関するもの・・・・・約400件
・  放射線による健康への影響調査、医療の提供に関するもの・・約1500件
○  手続きに関するもの(たとえば基本方針案を撤回してほしい等)


こうした意見は取りまとめて、後日、もっと詳細な内容を公表する予定だということです。


◇  長崎、広島の「原爆症認定」の参考値は1ミリシーベルト

 続いて、国会図書館の職員から「主な国際的線量基準と日本国内の線量基準」を比較して一覧にしたデータの説明がありました。
 このデータは必見で、ICRPやIAEA、文部科学省、厚生労働省などが状況によって定めている線量基準が列挙されています。(資料はこちらにアップされています)

 川田龍平議員が以前から、原子力規制委員庁に対して「提出してください」と依頼していたそうですが、いつまでたっても出てこないので、国会図書館にお願いして調べてもらったとのこと。
 このデータの中でとくに注目すべきは、広島・長崎で被爆した方の「原爆症」認定の際の基準です。原爆症を認定する際の基準として、「原爆投下時に爆心地から約3.5km以内の場所にいて、初期放射線量が約1ミリシーベルト」と推測される人が原爆症の申請対象となったということ。
 現在、福島県では、年間被ばく量20ミリシーベルト以下の場所に人が戻されつつあることは、やはりおかしいといわざるを得ません。



◇議連として申し入れ

 最後に、議連としてあらかじめ策定した申し入れ書の内容のすり合わせを行いました。

 オブザーバーとして参加していた谷岡元参議院議員からは、「放射線に対して感受性の強い子どもや女性にじゅうぶん配慮する内容でなくてはならない。ストロンチウムやプルトニウムといった核種もじゅうぶん測定されておらず、国民がリアルタイムで汚染状況を把握できるようなシステムを構築するべき」との意見が出されたほか、ほかの議員からも、「パブリックコメントが反映されるよう求める」ことや、「被災者の声を常設的に聞くシステムを構築する」といった要望が出され、これらを取りまとめたうえ、午後には復興庁ならびに環境省へ要望書が提出されたとのことです。





→議連の資料やレポートは下記にアップされています。

 【傍聴報告】子ども・被災者支援議員連盟 総会

 

 →当日の映像はこちら

IWJ 2013/10/04 「閣議決定は臨時国会が始まる15日が努力目標」浜田昌良復興副大臣~子ども・被災者支援議員連盟総会



◇議員に最後の呼びかけを

 「原発事故子ども・被災者支援法」をすすめてきた「支援法市民会議」では、現在、基本方針案の見直しを求める嘆願書を、各地域の議員に送るアクションを始めています。

 今回の基本方針案に対しては各地の自治体からも異論があいついでいるため、なんとか被災当事者の意見を反映した内容にしてもらうよう呼びかけを続けたいと思います。みなさんも、ぜひ地元の議員に嘆願書を送ってください。
 よろしくお願い致します。(ママレボ@和田秀子)

               (嘆願書はダウンロードしてご利用ください)


関連記事:

☆自治体からも批判続々!☆…子ども・被災者支援法 基本方針案をこのまま閣 議決定してはいけない(子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク)


10/4 子ども・被災者支援議員連盟総会を傍聴しました。
(子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク)



【マップ更新】子ども・被災者支援法に関する意見書採択&提出自治体マップ
(子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク)




2013年8月26日月曜日

「原発事故被害者の救済を求める全国運動」キックオフ記者会見~原発事故子ども・被災者支援法の早期実施と、損害賠償請求権の時効延長を!~

「原発事故被害者の救済を求める全国運動」キックオフ記者会見が8月26日(月)、参議院議員会館で行われました。

 主催は、「原発事故被害者の救済を求める全国運動 実行委員会」。

 この全国運動のねらいは、世論を喚起し、「原発事故・子ども被災者支援法」の早期実現と、東電への賠償請求に関する消滅時効延長のための特別措置法制定を求めることです。





■国民的なムーヴメントに

 超党派の議員立法により、全会一致で2012年6月に成立した「原発子ども・被災者支援法」。

 しかし、成立から2年半経った今も、支援対象地域すら決められていません。

 そればかりか、復興庁の水野前参事官によるTwitter暴言事件などが明るみに出て、政府が意図的にサボタージュしているとしか思えない由々しき事態となっています。

 これら一連の問題を受け、福島県などの住民や自主避難者計19人が8月22日、国を相手取り、基本方針の早期策定などを求めて東京地裁に提訴しました。 

 しかし、被災者の救済と賠償に後ろ向きな政府を動かすためには、訴訟だけでは足りません。

原発事故被害者の救済と東電への賠償請求に関する時効延長を求めるためには、世論を喚起し、国民的なムーヴメントにする必要があるのです。
 そこで今回、これまで支援法の早期実施を働きかけていた支援団体や被害当事者などが集まり、「原発事故被害者の救済を求める全国運動」が開始されたというわけです。
 

「原発被害者の救済を求める全国運動」呼びかけ文

http://www.foejapan.org/energy/action/130816.html


 この日、記者会見に参加した呼びかけ人の佐藤和良さん(いわき市議会議員)は、
「支援法が成立したことで、15万人の避難者や195万人の福島県民、さらには東日本で1ミリシーベルト以上のところに住む人たちが共通に支援される枠組みができた。
 しかし、政府の不作為によって支援法の基本方針策定が先延ばしにされている。国民的な運動を起こして何としても支援法の実施を急がないといけない」 

と話し、原発事故・子ども被災者支援法の早期実施と賠償の時効撤廃を求める嘆願署名を「500万筆集めたい」と、決意表明しました。



★嘆願署名はこちらからダウンロードできます!



<子ども・被災者支援法の幅広い適用と早期実施 賠償の時効問題の抜本的な皆生tうを求める嘆願署名>




■被害は進行中、時効期間の延長を

 次ぎに、福島第一原子力発電所の事故による損害賠償請求権の消滅時効について、
海渡雄一弁護士が、

「見通しがたってから請求をしようと思っている人も多い。そういう人たちの権利を奪うということがあってはならない。年末までには特措法の制定ができるよう、日弁連としても全力を注ぐつもりだ」

と述べました。

 海渡弁護士の説明によると、現在、福島県から避難している人の人数は約15万人。

福島県内にとどまっている人は190万人以上と推定されますが、原子力損害賠償紛争解決センター(ADR)に申し立てをしている件数は、わずか7090件だそうです。

 東電側は、政府が指定した避難区域の住民で、すでに仮払い補償金を受けている人は、「時効中断の対象」となると見なしているようですが、仮払金を受領していることを証明するダイレクトメールを受けとることができない被害者や、受け取っていても、それを示せない被害者は、対象からもれるおそれがあるのだそうです。


 また、避難区域外である中通りや、那須塩原といった放射線量が高い地域は、まったく時効中断の対象に含まれていません。


 つまり、原発事故による損害賠償請求をしたいと思っても、事故から3年経過すると時効が成立してしまい、泣き寝入りするしかなくなる可能性があるのです。


 現在、仮払い報奨金を受け取っている被害者であっても、今後何年間、東電が補償を継続するかについては、まったく不明のままです。


海渡弁護士は、


 「時効まであと8カ月という短い期間で、ADRへの申し立てや訴訟の手続きをしなければならないことになれば、大混乱になる。そもそも、加害者側である東電が、被害者を選定するのはおかしな話しであって、被害者同士の分断につながりかねない」


 と、強い懸念を表していました。








<東京電力福島第一原子力発電所事故による損害賠償請求権の時効期間を延長する特別措置法の制定を求める意見書>


 今もなお、汚染水は大量に海に漏れ続け、原発事故は収束どころか、悪化の一途をたどっているようにすら感じます。

 先の見えない生活の中で、被害者はなんの補償も受けられず、疲れ切っています。
先進国とは思えないほどの人権侵害が進行中なのです。

 私たちは、この状況を共有し、一日も早く被害者が救済されるよう、大きなムーヴメントを起こす必要があるのではないでしょうか。

 ママレボ@和田秀子












2013年6月20日木曜日

【明日、院内集会です!】原発子ども・被災者支援法から一年、ここでいっきに進めましょう。

明日6月21日は、「原発子ども・被災者支援法」成立から、丸一年です。

昨年のちょうど梅雨時期に、超党派でこの法律が成立したとき、「これで辛い思いをしている人たちが救われる」「子どもたちの未来を守れるのではないか」と、期待を寄せました。

しかしこの一年、多くの方々が復興庁に要望をあげてきましたが、いまだ何も実行されていません。
それどころか、先日の水野元監事官のTwitter暴言に象徴されるように、復興庁や政府には、この支援法をすすめる意志がないのだということが明確になりました。

とはいえ、超党派で成立したこの画期的な法案を、このまま絵に描いた餅にしておくわけにはいけません。

 一日でも早く具体的な施策を実行していただくために、1周年となる明日はひとりでも多くの人が集まって、声を要望を届けましょう。

「支援法ってなに?」という、お友だちも誘って参加してくださると、裾野が広がっていいかもしれませんね!


◆==============================◇
                    6.21【記者会見・院内集会】
                  子ども・被災者支援法成立から1年
                ~支援実施を求める原発事故被災者の声
                        http://bit.ly/QvKloB
◇==============================◆

◆日時 6月21日(金)記者会見13:00-13:30 集会13:40-15:30
※12:30頃から参議院議員会館ロビーにて、通行証を配付いたします。
※一般の参加者の方は会場の都合で記者会見には参加出来ません。

◆場所 参議院議員会館B109 (定員79人)
(最寄駅:東京メトロ「永田町」「国会議事堂前」 )
地図:http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kokkaimap.htm

◆記者会見 13:00-13:30
被害当事者・支援者の方々から発言します。
宍戸慈さん(郡山市から北海道へ避難中)
長谷川克己さん(郡山市から静岡県へ避難中)
二瓶和子さん(福島市から東京へ避難中)
菅野美成子さん(伊達市在住)
増田薫さん(松戸市在住)
福田健治さん(弁護士)ほか

◆集会 13:40-15:30
プログラム(予定)※プログラムは変更になる場合があります。
○実施されていない支援法の現状
○健康管理調査の問題
○住宅支援の問題
○チェルノブイリ視察報告から
○支援法実現のために必要な予算措置にむけて
○避難の実情
○市民の取り組み―地方議会への働きかけ
○国会議員から
○関係省庁から
ほか

発言者:宍戸慈さん/長谷川克己さん/二瓶和子さん/
吉野裕之さん(福島市在住)/増田薫さん(松戸市在住)/
海渡雄一さん(弁護士)/福田健治さん(弁護士)/
吉田由布子さん(「チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワーク)
/阪上武さん(福島老朽原発を考える会)/
河崎健一郎さん(福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク)ほか

◆資料代:500円

◆お申込:下記フォームからお申込ください。
https://pro.form-mailer.jp/fms/a6c0d1b243758

◆主催:原発事故子ども被災者支援法 市民会議

◆問い合わせ先:
原発事故子ども被災者支援法 市民会議 事務局(渡辺・満田)
国際環境NGO FoE Japan気付
tel: 03-6907-7217(平日・10:00~19:00) fax: 03-6907-7219

☆原発事故子ども・被災者支援法市民会議とは☆
原発事故子ども・被災者支援法について、その運用に原発事故被災者の声を反映させ、被災者のめの具体的な支援策を実現することで、福島原発事故に起因する放射線被ばくを低減し、放射線の健康等への影響を回避することを目的とする当事者・支援者団体のネットワーク。全国から現在56団体が参加。
http://shiminkaigi.jimdo.com/
◆=================================

2013年3月15日金曜日

「原子力災害による被災者支援施策パッケージ」が発表されました

「原発・子ども被災者支援法」の基本方針が本日発表されるかも……、聞いていたので、期待半分(以下)・不安半分(以上)で待っていたのですが、発表されたのがコレ。

谷岡邦子議員らが、「まったく予算が確保されていなかった」とおっしゃっていたので、ある程度予測はしていましたが、それにしてもお粗末な内容。

あまりにも腹立たしかったので、発表された資料に、赤で突っ込みを入れてみました。







この半年、被災者のみなさんはもちろんのこと、たくさんの支援者や支援団体の方が復興庁に要望書をあげていたのにほとんど反映されていません。法律違反です。
いったい誰のための支援法なのでしょうか……。

支援法市民会議からも、さっそく「原子力災害による被災者支援施策パッケージ」に関する緊急声明が出されています。


しかし、支援法を実りあるものにしていくのは、まだまだこれから。
やっと、少しずつではありますが、注目が集まりつつあるので、引き続き応援していきましょう。



2012年12月23日日曜日

自主避難等対象区域の賠償について





ご存知の方も多いかもしれませんが、12月に入って東京電力が発送している、区域外避難(自主的避難等対象地域)の追加賠償についての書類の中の文言が、今後の賠償請求の権利を放棄する意思表示と受け取られかねない可能性があると、「SAFLAN(福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク)」の弁護士さんも、「とすねっと(東京災害支援ネット)」の弁護士さんも警鐘を鳴らしています。
書類を受け取られた方はこちらを一度ご覧になることをお勧めいたします。
(すでに提出された方のための書類もこちらには提示してあります。)

SAFLAN(福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク)ホームページより

SAFLANの弁護士さんたちがすすめるように、二つ目の項目、「●自主的避難等に係る賠償について、代表者は本請求書の内容をもって合意することを了承し、・・・」という文言を二重線で消し、訂正印を押して提出した場合でも、今回の賠償はきちんと支払いがされるのかどうか、SAFLANの弁護士さん、他の弁護士さん数人に問い合せをしました。

「支払われるでしょう」
「支払われるはずです。一律の賠償を支払わないということは社会的に許されることではありません」
「東電の判断によります」
「すぐに賠償金が支払われなくなる可能性はゼロではありませんが、前回の40万(60万)・8万円の時には一部請求通知書を入れた人にも問題なく支払われました。」

賠償の可能性は少しでも多く残してほしいと思います。その意味で、今回付け加えらえられた文言は重大な問題がある、ということです。
もし仮に、賠償金の支払いが遅れても、二重線抹消と一部請求通知書を入れたほうがよい、とのことです。東電の支払い事務が遅れることがあったとしてもそもそもの請求権が消滅することはありません、とSAFLANの弁護士さんは教えてくださいました。

被害者に対して、賠償するのは当然のことですし、また、大人一人4万円、子ども・妊婦の方一人12万円(県南地域・丸森町は8万円)で、命や変えられた生活を換算できるはずがありません。



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東京電力の賠償の窓口に、今回の文言については一切触れずに「打ち切りなのかどうか」について電話で問い合せをしました。

(「マ」→「ママレボ」/「東」→「東京電力の賠償窓口」)



マ「この請求の期日はいつまでですか」
東「いつまでということはありません。いつまででも大丈夫ですが、なるべく早く、みなさまにお支払いしたいと考えておりますので、送っていただき次第、対応させていただきます」

マ「この請求書を送ったら、もう賠償は一切ないのですか」
東「それは個別の対応になります。今後、一切賠償しないというわけではないですが、するわけでもありません」


あいまいな回答でした。


マ「個別の対応ということは、具体的にかかった費用、精神的苦痛などの損害賠償を含め、金額を提示したら、今後、それが支払われる可能性はあるということでよろしいでしょうか」
東「それは・・・あるともないとも言えません」
マ「あると考えていいでしょうか」
東「ある、とは言えないのですが、ない、とも言えません」

それ以上のことは言えないようでした。(窓口の女性は大変丁寧な対応だったことは付け加えます)



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「賠償の可能性」を匂わせていても、状況に応じて(争いになったときになど)は、その態度を翻す可能性もあります、とも、弁護士さんが言っていました。

お互いの提出後の状況について、情報共有できればいいのかもしれません。もし差し支えない範囲で教えてもいいです、という方がいらっしゃったら、こちらのアドレスまでお送りください。

info.momsrevo@gmail.com







文責/伊藤

2012年12月6日木曜日

【署名・拡散希望】福島県の県外借り上げ住宅中止を求める署名

以前、このブログでもご紹介しましたが、福島県は避難者への「県外借り上げ住宅」新規受付を、12月28日を持って打ち切ることを決定しました。

 これを撤回してもらおうと、「原発・子ども被災者支援法 市民会議」が、以下の署名活動を行っておりますので、みなさま是非ご協力ください。


*****以下、市民会議の方からのメッセージを転載します*******

ご存知のとおり、福島県は、11月5日、県外の借上げ住宅について新規受付を12月28日で終了することを発表しました。

2012年6月21日に成立した「原発事故子ども・被災者支援法」は、一定の放射線量を上回る地域からの避難について自己決定を行うことができるよう支援することを基本理念として定め、避難先における住宅の確保に関する施策を講じるとしています。同法に基づく支援の開始までは時間がかかることが見込まれる中、区域外避難者への切れ目のない支援を実現するためにも、借上げ住宅の受付は当面の間継続されるべきです。

この打ち切り中止を求めて署名をしています。
→ http://www.change.org/fukushima

既に同様の署名をFoEJapanさんが行なっておりますが、そことも情報共有しながら、あちこちから声をあげようという作戦で、若干、アプローチを変えています。
海外に日本のひどい現状を知ってもらう機会にもしたいと考え、現在、6カ国語(英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、日本語)で展開。約60,000人からの賛同が集まっています。

12月10日に福島県に提出します。
福島県知事、復興大臣、厚労大臣宛にも提出し、なんとしても阻止したいと考えています。

是非、署名&拡散にご協力いただけますよう、お願い申し上げます。
→ http://www.change.org/fukushima

以下、Twitter拡散用です。

【拡散希望】
郡山在住、中学生の娘と障がい児の息子がいるママ「娘が高校に入るタイミングで県
外に移住しようかと悩んでいます。」しかし福島県は今年12月28日で県外の借上げ住宅の新規受付を打ち切ることを突然発表。なんとか打ち切りをやめさせたい!署名と拡散をお願いします!http://www.change.org/fukushima

2012年11月14日水曜日

避難・移住の道を閉ざさないで!   県外借り上げ住宅の新規受付打ち切りの決定に、延長を求む切実な声


 福島県から避難したい人たちの「たのみの綱」が断ち切られようとしている。
というのも福島県は、県外へ自主避難する人に対する借り上げ住宅等の新規受付を、今年の12月28日をもって終了すると発表したからだ。



 (県外の借り上げ住宅の新規受付終了について)※クリックすると拡大します。

 現在は、福島県からの自主避難者に対しても、「災害救助法」のもとで、応急仮設住宅としての借り上げ住宅が提供されているが、新規の受付が終了すると、新たに自主避難を希望する人はみずから家賃を負担せねばならず、事実上、避難・移住の選択肢を閉ざされることになる。
 この決定を受け、受け入れ支援をしている市民団体からは、受付の延長を求める声があいついでいる。


■支援法の理念と逆行

 「避難の権利を確立しようとしている矢先に、新規の受付を打ち切るなんて、恣意的な決定かと疑ってしまいます」と憤るのは、子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの中手聖一さんだ。


(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク 中手聖一さん)



 中手さんがいう「避難の権利」とは、今年6月に成立した「原発事故子ども・被災者支援法」(以下、支援法)にうたわれている基本理念のこと。
 支援法は、原子力を推進してきたことで起こった原発事故に対する国の責任を認め、汚染地域から避難する人も、とどまる人も、ともにその権利を尊重し、平等に支援しようという画期的な法律だ。

 しかし、政策の具体的な中身が決定するのはこれからで、今まさに被災者の声を聞きながらひとつひとつの政策を詰め、予算取りをしている最中なのだ。

 「打ち切りは、あきらかに支援法の理念と逆行しています。せめて、支援法の枠組みで住宅支援ができるようになるまで、災害救助法のもとで住宅支援を続けてほしいのです」(中手さん)


■災害の大きさに見合った臨機応変な対応を

 本来、「災害救助法」のもとでの住宅支援は、災害が発生した地域での応急仮設住宅の設置などが原則で、被災した「都道府県知事」が救助主体となって実施し、国が経費を負担する形をとっている。
 しかし、東日本大震災においては、津波や原発事故等で被災地域に残れない人も多かったため、特別措置として、県外で民間借り上げ住宅等に入居した被災者も対象に含むことになったという。
(参考資料はこちら http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/12j011.pdf http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/12j011.pdf)

 災害救助法は、長く支援するための法律ではなく、あくまでも緊急的措置を行うための法律であることに違いはない。しかし、阪神淡路大震災のときも5年間適用されていたし、災害の規模や事情によって必要な支援は大きく変わってくるため、臨機応変な対応が求められる。  
 今回の原発事故は、私たちが経験したことのない未曾有の大惨事。しかも原発事故はまだ収束の兆しすらないことを考えると、震災から2年足らずで早々に新規の受付をストップしてしまうのは、あまりにも性急ではないだろうか。

 
■帰還をうながしたい政府と県の意向?

 いったい、どのような経緯で打ち切りの決定がなされたのか――。
 福島県に問い合わせてみると、次のような答えが返ってきた。

「今回の打ち切りは、厚生労働省の意向によるものです。昨年に比べて県外への避難者数は減少しており、県内に戻る方がふえているのが打ち切りの理由です」

 一方、厚生労働省は次のようにいう。
「担当者からは、福島県からの要請だと聞いています。打ち切らないでほしいという要望はあるようですが、余計な混乱を招きますので、いったん決定されたことが覆されることはないと思います」

  責任のなすり合いのように思えるが、「帰還をうながしたい」「県内にとどめておきたい」という政府と県の意向が一致した結果ということなのだろうか。
 福島県は、県外での借り上げ住宅の新規受付終了を発表すると同時に、県内避難者への新たな住宅支援を発表し、帰還者に対する応急仮設住宅の斡旋なども引き続き行っている旨を強くアピールしている。


■これから移住する人の受け皿が必要

 前出の中手さんはいう。

 「たしかに、数のうえでは昨年に比べて避難者の数は減っています。しかし、去年までは母子避難者が圧倒的に多かったのですが、今年は家族で“移住”する人がふえているのです」


    (県外避難者の状況)※クリックすると拡大します。

 中手さん自身も、今年4月に妻子を北海道に移住させ、自身は7月に福島市から家族のもとに合流した。現在、中手さんが移住の相談を受けている家族のなかにも、仕事の目処がつく来年3月以降に北海道への移住を計画している人もいて、12月末で新規の受付が終了するとなると、文字通り「たのみの綱」が断ち切られる形となる。

 最近移住する人のなかには、震災後すぐには動けなかったけれど、子どもが学校を卒業したり、仕事の引き継ぎをすませたりして、やっと移住する準備が整ったという人もいる。 
 また、除染にのぞみをかけていたが、いっこうに進まないだけでなく、除染をしてもすぐに線量が高くなってしまう現実を見て、やはりここでは安心して住めないと判断した人もいるようだ。

 今年9月に福島市が行った意識調査によると、放射能への懸念から34%の人が「今でも避難したい」(http://www.asahi.com/national/update/0914/TKY201209140652.html)と考えているという。
 今後、もしこの人たちが避難・移住を決意したときに、受け皿は用意できるのか――。
 

 「現在、支援法の枠組みのもとで、避難者に対する支援の具体策が検討されています。しかし、支援を受けられる対象地域などの決定に時間がかかっており、施行されるにはまだまだ時間がかかります。今、避難の道が途切れてしまうと、避難した人と、とどまっている人の溝が、ますます深まってしまうのです」(中手さん)
 
 復興予算をまったく関係のないことに使うのなら、ぜひ被災者に対する住宅支援にも充ててもらいたい。
 
支援法について取り組んでいる日弁連も、すでに会長声明を発表し、自主避難者への借り上げ住宅制度の適用継続及び拡充を求めている。 原発被災者の受け入れ支援をしている市民団体なども今後、住宅支援の継続を求めて要請を出すという。
 私たちも、これを後押ししていきたい。


(ママレボ編集チーム 和田秀子)

2012年7月11日水曜日

【意見を書き込みましょう】子ども・被災者支援法 blog.kodomoinochi.net

さる6月21日に「子ども・被災者支援法」が成立されました。

この法案は、放射能の影響をもっとも受けやすいといわれている子どもや妊婦さんをはじめ、原発事故によって被災された住民を広く支援するための“土台”となる法案です。

 なぜ“土台”かというと、この法律は、これから私たちが意見を出し合って、作り上げていく法律だからです。
 福島の方々はもちろんのこと、あまり話題にならないけど実は線量の高い北関東や、放射能の影響を少なからず受けている首都圏、静岡、さらには避難者を受け入れている西日本の方々にも、ぜひ意見を寄せていただき、身のある法案へと育てていきましょう。


 この法案について、誰もが意見を書き込めるブログ「blog.kodomoinochi.net」を、発議者のおひとりである川田龍平議員が起ち上げておられます。
 ぜひ、こちらに意見を書き込んで、この法案を「使える法案」に育てていきましょう。


 私たちや子どもたちの未来にかかわる大切な法案です。知らない方にもぜひご案内ください。